スニッチを追うことに夢中になっていて、人が見ていることに気がつかなかった。
「あらー、王子がいるー!」
僕のことを"王子"なんて呼ぶ奴は・ぐらいしかいない。
「実は孤独が好きだったりするの?」
ニヤリと薄っすら笑みを浮かべて僕を見上げてくる。
「君には関係ないだろう」
静かに着地して彼女の横をすり抜ける。
「あたし、ドラコの本当の友達第一号になりたいんだけどなー」
不覚にも、立ち止まってしまった。
「…なれるものならなってみなよ」
決して、君に興味があるなんて悟られないように寮へと戻った。
後ろを振り返ったら負けだ
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20041102
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