ある日は執務室で寝転びながら現世で手に入れてきたという少女漫画を読んでいた。黙って読むなら誰も文句は言わねえケドよ。「うわっ!有り得ない!何コイツキモイしー」とか呟くのやめてくれませんか?


「…うるせェ」
「ねぇたいちょ」
「あ?」
「曲がり角でぶつかってドッキン!フォーリンラブ!とか考えられないよね」


あぁ、そりゃあれだな。ある意味定番っつーか何つーか。少なくとも俺自身いい経験は無い。…出会い頭に会う奴全員俺を見下すんだからよぉ!!!(何で俺が謝る立場なんだ!)(おかしいだろ!)


「そこら辺の角であたしが朽木たいちょとぶつかったって何にも芽生えませんてば」
「俺だって松本とぶつかっても何とも思わねぇよ」


あいつはデ カ イ。雛森だったらわかんねぇぞ(…何考えてんだ俺)つーか、お前が一番困る。一瞬何話せばいいかわかんなくなんだよ。おいおいこれってもしかして、


「ねぇたいちょ」
「あぁ?」
「こんなにも簡単に両思いになれたら苦労はしないよね。涙なんか、 無駄なだけだよね」


は主人公が告白するシーンを朗読している。好きです。俺も。…そんなうまくいく恋なんてその辺に転がってる訳ねぇんだ。俺だってこんな厄介な奴のこと好きになっちまってるわけだし。


「恋って難しい」


は恋する乙女さながら、伏せ目がちにそう言った。まるで誰かを思想ってるような、そんな目やめろよ


「ちがう、面倒なんだ」


あぁ、俺はどうすりゃいいんだよ










曲がったら、行き止まり







(恋に悩む冬獅郎をかいてみたかった…  20050525)










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