占いは気にしないほうだ。いいときだけ受け止めておく。けれど今日はダマされた。超ラッキーデイ?この景色のどこが?女と抱き合う檜佐木と目が合った。







hide-and-seek








「今日占い一位だった!」
「ほお、そりゃよかったわねチャン」
「そういう乱菊チャンは最下位ですか?」
「うるさい!」
「(図星か)でも最近あたし運勢悪いと思うんだ」


あたしは冷凍食品で埋められたお弁当を突付きながら言う。生憎両親は共働きで忙しく、いつもこんな不健康な食材を自分でチン!して入れているのだ。(目の前にある乱菊ママ特製のミックスサンドが輝かしい)


「何かあったの?」


心配そうに覗き込んでくれる乱菊。その手にはミックスサンド。(ツナだ!)(おいしそう)








「あたし、最近檜佐木にシカトされてんだよね」
「あー、それ思った。あんたらいつも一緒にいたのにね」
「多分ミヨ子とラブラブしてんのよ」


お昼時の中庭はぽかぽかした日差しで気持ちいい。午後の授業は放棄しよう、うん。古典なんてどうでもいいや。


「あたしはミヨ子とかいう子のこと詳しく知らないけど。あんた、檜佐木と離れて正解だったんじゃない?」







「え?それどういう意味?」



「最近いい噂聞かないもの。女遊びが派手とか不良とつるんでるとかって」









檜佐木に限ってそんなことはない、何故かそう信じていた。そう、あたしといたときはそんな噂なんてなかったし、第一あいつがそんな奴じゃないってことはこのあたしが一番よく知っている。ムキになって乱菊に反論した後、授業をサボろうと屋上への階段を上っていたら、見 え た








「あ、鐘鳴っちゃった。また一緒に帰りましょうね、檜佐木先輩」






タタタタタって小走りで可愛く廊下を去っていく後輩から目を離せなかった。その目で残った檜佐木を見る。





「教室、戻んねぇの?」
何でそんな平然としてられるのよ
「あたし、寝るから」
何でこんな会話してるの?
「ふーん」
何でついてくるの



なんで、




















050816 なんで?こっちが聞きたいよ!


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