恋っていうものは唐突にやってきて、平常心を攫っていくものなんじゃないか。電撃がビビビと走ってもうその人しか見えないみたいに。あたしの場合間違いなくそうだったのよ。ほら、今だって









大蛇にまきつく








「…何回言わせりゃわかるんだ!」
「ごめんなさーい。脳みその容積が小さくて」
「(いちいちムカツクヤローだ…)」


こうやって普通に話してるのが嘘みたいにあたしはこの前から隊長のこと意識しまくってる。虚との実践のとき友達を庇って怪我をしてしまった。大した傷じゃなかったのに隊長は飛んできてその虚を倒してくれたのだ。その後の、「大丈夫か」という優しい声が、耳から離れない


「あれ。やちるちゃんいないんですね」
「…何でだ」
「いやぁ。四六時中一緒のものだと思って」
「羨ましいか?」


更木隊長はニヤリと笑う。眼帯の下の左目だって笑っている。(そうに違いない)この人は勘がいいから気づいてるんだろうな。電流を流したのは俺だろ?って。楽しんでる。悪趣味な男。でも確実にその表情にもどきんとしているあたしがいる。(何て悪趣味な女)


「あたしヤバイですかねぇ。最近やちるちゃんにまで嫉妬しちゃうんですよ」
「あァ、そりゃあヤバイんじゃねーの?やちるにだろ」
「はぁ」
「…ところで卯の花のところに報告書出してきたか」
「!!!」
「……」


またお前は!!って叱られる!(怒ったところもなかなか素敵なんだけど流石に異動なんかにされたらたまったもんじゃない)




「しょうがねェ奴だな」
「(え?)」
「一角にでもやらせるか」


隊長はずんっと大きな足で立ち上がってやちるが帰ってくるころか、と呟いた。チリンと彼の動きに合わせて鈴が鳴りひびいた




「隊長、あの…」








「俺は昔から手のかかる女が好きみてーでよ。やちる以上の女は初めてだ」











こんな赤い目で大好きです、隊長と告げたら少しはこのあたしの頬と同じ色に染まってくれるだろうか。いや、たぶん大きな手で抱き寄せてくれようとしたところでやちるちゃんが帰ってきちゃうんだろうな。そんな気がする













(は、初剣ちゃん…がたがた  20050511)








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