抱きついたとき見えた。
白い白い首に
紅い紅いキスマークがあった。
Babyish
「好きだよ、」
笑顔でそう言うジェームズ。それは本当なの?彼の浮気癖は今に始まったことじゃないけどさ。
「不安になることもあるのよね、うん」
「へーーーーー」
「(冷たい……)」
相談する人を選べばよかった…。何故こんなアホ犬にお悩み相談しているのでしょう?
「親友なんだから何か知らないの?」
「お前の話なんてしょっちゅうしてるさ。相当お前のこと大事にしてるんだろ」
「って言えば満足か?」
わかってた、よ。あの人のトクベツなんて有り得ないってこと。鼻が、痛い。下を向くな。コイツに泣き顔なんて絶対見せたくない。
「じゃあ何?あたしだけを見て、とか安っぽいコトバを言えって?ははは。そりゃあたしには無理だよジェームズ…」
手の甲にポタッと雨が降った。
嘘。ここは室内だもの。
まさかホグワーツで雨漏りなんてしないでしょうし。
「え、と…聞いてくれてありがとう!じゃ!」
きっと今のは見なかったはず。何とも無い顔で立ち去ろう。
「おい」
「なに、よ」
「いや、何でもない」
どうせ、ジェームズに捨てられるぐらいなら、ここでシリウスに拾われてもいいと思ってしまった。
そんな都合のいいこと起こるわけないさ、ベイビィ。
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ジェームズ悪者?
20041022
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