冬の中庭をみると裸の木々が開花を待ちわびて耐えているようだった。そんなようすにある約束を思い出さずにはいられない。


「お前らはよくあそこで話していたな」
「浮竹…起きてよいのか」
「ははは!気にするな!」
「……」
「しかしまぁ、あいつのすることには驚かされっぱなしだった」


浮竹は、関心したとも呆れたともとらえられるような声で呟いた。 忘れはしない、あの死神を。


「白哉ー、何してるの?」
「…見てわかるだろう」
「「仕事だ」」
「……」
「……」
「ねぇねぇそんなことよりさー、中庭の梅が蕾をつけたんだよ!」
「ほう」
「開いたらお花見しようよ!」
「…考えておく」



結果的には花が開く前にいなくなった。一人で花見をするようなことはなく、知らぬ間に花は散り今の状態にある。


「去り方にも驚いたな。お前の机に紙切れがあって”消えます。探さないで”だったか?」
「…今は貴族の嫁らしい」
「ほう、逢引でもしたらどうだ」
「……」


確かに朽木の名を使えば自分の下へ置いておけるかもしれないが、うまく やっているという知らせを受けると、それを壊すことなど出来ない。


「あいつは間違いなく白哉が好きだった。お前も満更でもなかっただろうに」
「…そういうことにしておこう」


何故今更にもなって欲するのか。 死神になれば自分の居場所を見つけられるきがしたの と言った彼女の姿は今も目に焼きついている。














(拍手お礼夢でした20050317)





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