朝から雲行きが怪しい。















     今日の君はエトランゼ
















     「一雨降りそうな天気だな」

     「この季節に夕立は付き物ね」







     そう言ったとたん、滝のように地面へ叩きつけるそれが。









     「あらー、言ってる側から」

     「窓閉めろよ。書類が濡れる」

     「はーい」









     ゴロゴロゴロゴロ…    ピカッ





     空が光った。神様はお怒りなのでしょうか。








     ピッシャアアアア    ゴロゴロ…






     メガトン級のそれには流石に冬獅郎も驚いた。





     「今のはデカかった…っておい。嘘だろ」





     気づけば目の前真っ暗。




     「、電気を……?」







     この格好をあんたはバカにするでしょうね。
     机の下に縮こまるあたし。






     「お前、雷ダメなのか」




     えぇ。どーせダメですよ。




     ゴロゴロ…

     頼むから、神様、怒りを静めて…!!









     「そんなとこ入ってないで出て来い」

     「無茶言うな!」

     「こっちのほうが安心だぞ」




     手を差し伸べてくる冬獅郎。
     俺の胸へ飛び込んで来い、あなたはそう言うのですね。





     そんな恥ずかしいことできるかっ!!!






     ピカッ




     来る!!!!




     「!」







     ゴロゴロ…





     「大丈夫か?」

     「うん…」





     何あたし冬獅郎に引っ付いちゃってんの。
     思いっきり抱きついたから押し倒しちゃったじゃん!!




     「お前盛ってんの?」

     「バッ…!違うわよ!!」



     背中に回された手がいやらしいよ、君。




     ピカッ



     「ぎゃーーーーっ!!」

     「もっと色気のある声出せねぇのかよ」

     「この状況で無理です!!」










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     エトランゼ=(仏)見知らぬ人

20040809












     



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