リーマスが別れた。
信じられない。レイブンクローで一番可愛い女の子と。(同性のあたしでさえ惚れてしまうぐらいの)
あたし達は声を掛け辛く、黙り込んでしまった。
そしたらリーマスはいつもの笑みで、
「何?この沈黙は」
と言った。
サ ナ ト リ ウ ム
「いや、あ…」
「だって、ねぇ…」
「なんつーか…」
ジェームス、リリー、シリウスが思い思いの言葉を吐き出す。ああもうじれったい!!
「何で別れたの?」
おいおいおい!っていう三人の心の叫びが聞こえてくるような気がした。
「ハハハ。みたいに直球できてくれると嬉しいよ」
少なくとも、三人のへなちょこ変化球よりはね。
小さな深呼吸をしてから彼は言った。
「好きな人ができたんだって」
「た、たったそれだけのことなの?」
「リーマスよりいい奴なんかいないよ!なんで追いかけなかったんだよ!!」
「奪っちゃえよ!」
「追わないって決めたのはリーマスなんでしょ?」
あたしは静かに彼を見つめた。
「ああ」
悲しい。悲しすぎるよ、リーマス。
あたしは知ってる。どれだけ彼女のことを大切に想っていたか。滅多に泣かない彼が、彼女を想って涙を流していたところを見た。確かに、この二つの目で。
「リーマス…」
「ありがとう、。いいんだよ。彼女の幸せを願うことが一番だから」
その笑顔は悲しすぎるよ。
あたしには
愛しすぎるんだ。
(あらまーリーマス夢!悲恋というよりはこれからって感じですかね 20040929)
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