Overtake;









クィディッチの決勝戦。相手は宿敵スリザリンだ。


「ジェームス頑張ってね」


リリーが優しく声をかける。あー、コイツ絶対調子に乗るぞ。ピッチに入る前にその緩んだ顔、引き締めとけよ。


「リーマス、怪我しないようにね」


そう言ったのは。お前、リーマスのこと好きなのか?ってぐらいの笑顔を向ける。本人によると違うらしい。リーマスも彼女は誰にでも優しい、と言うが。


「シリウス、箒から落ちないようにせいぜい頑張りなさい」


これの何処が優しいのか。(むしろ憎しみ?)


「そんなヘマしない」


シリウス・ブラック様を何だと思っているのか。はそうですか、と言って観客席へ移動していった。ムスッとした俺とは対照的にリーマスは機嫌がよかった。


「なにウキウキしてんの」

「別に?」

「あ、お前に惚れてんだ?」

「そうかもね」


その目線の先は俺じゃなく、明らかにの背中だった。





ピッチに入ったもののいつもの動きが出来ない。何であの二人が気になるんだよ!…だからは笑顔で、リーマスは嬉しそうで。半ばやけになって飛んでいたら隣にリーマスが着けた。


「シリウス」

「何だよ」

「僕とのこと勘違いしていないか?は試合が始まってからずっと











                    君しか見ていないよ」




俺は振り向いた。何十メートルも向こうにいるの瞳がしっかりと俺を捕らえて 離さなかった。










20040924











SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送