頬がひりひりと痛い。こんな寒い日に平手打ちなんて本気で殺してやろうかと思った。








今日も君に恋をする









「只今戻りまし、たっ!!」







バンッと思いっきり後ろ手で閉めたら、頬杖ついてうたた寝していた檜佐木が肩をびくっと震わせて起きたのが見えた。目をぱちくりしてあたしを見るその姿はさながらチワワのようだ。







「オイ、何で顔にヒトデ飼ってんだ?」
「……」






少し口を開けて躊躇した。言える訳がない。冬の風に当てられてカサついた唇を噛んだ。







「ま、とりあえず座れよ」







誰も座っていなかったソファはとても冷たくて、足元から凍ってしまいそうだった。対照的に頬は熱を持って痛みを増してきている。檜佐木が出してくれたお茶は温かくて眠気を誘った。







「何があったんだ?」







優しい声で名前を呼ばれて心臓がどくん、と波打った。檜佐木はあたしが正面から見つめられるのが嫌いと知っていて隣に座っている。その気遣いが嬉しかった。







「あんたのことが好きな子にやられたの!この前恋次の相談に乗ってたじゃん?あれを外から見てたらしくて、いろんな人に色目使わないで下さい!だってー!」







笑いながら言ってるけど本当に痛かった。平手打ちはもちろんだけど、色目使ってると思われていることが悲しかった。あたし、きっと今、涙目だ。強く瞬きをしたら零れてしまいそう。










…なのに檜佐木はアホだ。
あたしの頭に手を置いて子供をあやす様にぽんぽんと軽く撫でた。







「大事な部下を傷つけるようなやつと俺は付き合わない」


「特にお前は大切だし」







不細工な泣き顔を見られた上にキスまでされた。塩の味がしたけれど。













ふわりと笑う檜佐木が好きだよ






























「という訳でお先に、恋次!」


「(マジかよ!)」














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結局最後はギャグ。



20050113














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